- STEAM教育のおもちゃ、気になるけれど「やらせないと出遅れるかも?」とSNSを見て焦ってしまう
- 数千〜数万円の専用トイを買って、すぐ飽きられたら…と不安
- そもそも特別なおもちゃを買わなくても、子どもの考える力は伸ばせるの?
全部、うちも通った悩みです。
2人の子育てをしながらSNSを開くたびに「これ買わないとまずいかな」となって、気がついたら「よさそう」なおもちゃを何個か買い込んでいました。
結果、そのうち1つは3日で押し入れ行きになりましたが。
この記事では、SEOライターでcotrot代表の僕が、STEAM教育のおもちゃの選び方から年齢別のおすすめ、そして高いトイを買う前に知ってほしい我が家のリアルな失敗談までまとめました。
- 文科省の定義でわかるSTEAMの5分野
- 0〜6歳の年齢別・向いている遊び
- 失敗しない選び方4つの軸
- ジャンル別おすすめタイプ5選
高価なおもちゃじゃなくてもいい、というのが正直な結論です。
ただそこにたどり着くまでに少し遠回りしたので、その分を記事にまとめました。
STEAM教育のおもちゃとは?文科省の定義でわかる「遊びながら学ぶ」5分野
「STEAM教育のおもちゃって、何が違うの?」と思ったとき、まず手がかりになるのが文部科学省の定義です。
ここを押さえると、なぜ遊びが学びに直結するのかが腑に落ちます。
STEAMは「科学・技術・工学・芸術・数学」の5分野を横断する学び
STEAMとは、5つの分野をまたぎながら「自分で考えて解決する力」を育てる学びの枠組みです。
頭文字はそれぞれこんな意味です。
- Science(科学):身のまわりの不思議を調べる
- Technology(技術):道具やデジタルを使いこなす
- Engineering(工学):仕組みを作る・組み立てる
- Art(芸術):感じたことを表現する
- Mathematics(数学):数や形でとらえる
文部科学省はSTEAMを「教科等横断的な学習」と説明しています。
STEMにあたるScience・Technology・Engineering・Mathematicsに加え、芸術、文化、生活、経済、法律、政治、倫理等を含めた広い範囲でAを定義しています。
各教科の学習を、実社会での問題発見・解決に生かすための学びです(文部科学省・STEAM教育等の各教科等横断的な学習の推進について)。
正解がひとつではない問題に向き合うのがSTEAMの本質で、ここが従来の勉強と一番違うところです。
ただし文科省が主に想定しているのは高校段階で、幼児向けの対象年齢を区切る公的な定義は今のところ確認できていません。
未就学のうちは、遊びの中で土台をつくるくらいの気持ちで十分だと僕は思っています。
なぜ「おもちゃ」がSTEAM教育の入り口に向いているのか
未就学児にとって、机に向かう勉強よりおもちゃ遊びのほうがSTEAMの入り口に向いています。
「楽しい=夢中になる」が学びの原動力になるからです。
手を動かし、試して、失敗して、またやり直す。
この繰り返しがそのままSTEAM的な学びになります。
流れとしてはこんな感じです。
積む、転がす、描く
崩れる、止まる、思い通りにならない
置き方や順番を変えてみる
成功体験が次の意欲につながる
我が家の長男も、ブロックで家を作ってその中にポケモンを住まわせるなど、自分の世界を考えながら遊んでいます。
誰かに教わったわけじゃなく、自分のルールで夢中になっている姿を見ると、これが「考える力」だなと思います。
特別な教材より、まず夢中になれることのほうが大事です。
STEAM教育のおもちゃは何歳から?年齢別に向いている遊びと選び方
「何歳から?」に明確な公的区切りはありません。
家庭で取り入れる目安として年齢別に整理します。
なお、始める時期そのものを詳しく知りたい方は、STEAM教育はいつから始める?年齢別の始め方と必修化の今もあわせて参考になります。
0〜2歳は積み木・ブロックで「立体」と「数」に親しむ
0〜2歳は、シンプルな積み木やブロックで「立体」と「数」に親しむ時期です。
言葉はまだ出なくても、積む・崩す・並べるだけで空間認知や数量感覚の土台が育ちます。
複雑なおもちゃは要りません。
口に入れても安全な大きさのシンプルな積み木で十分です。
選ぶときは安全面だけ気をつければOKです。
- 誤飲しない大きさ(口に入らないサイズ)
- 角が丸く、なめても安全な塗料
- 軽くて当たっても痛くない素材
「早すぎないかな」と思う方もいますが、うまく積めなくても全然問題ありません。
崩して笑う、並べて満足する。
それだけで指先と脳はちゃんと育っています。
積み木の始め方や発達効果は、積み木はいつから?0歳〜年齢別の遊び方と5つの発達効果で詳しくまとめています。
我が家でも、最初に長く使えたのはやっぱりシンプルな積み木とブロックでした。
3〜4歳はビー玉転がし・パズルで「仕組み」に夢中になる
3〜4歳は、ビー玉転がしやパズルで「仕組み」に夢中になる時期です。
手先が器用になってきて、「なぜこうなる?」という因果関係を感じ始める頃です。
玉転がしやスロープ系は、傾きや組み方で結果が変わるので、遊びながら自然と物理を体感できます。
我が家でこの時期に活躍したのが、ブリオの木製レールです。
- 長男が2歳半のときに最初に購入
- その後1年おきに2回買い足し
- 遊びのピークはちょうど3〜4歳
レールをどうつなげば電車が走るか、坂をどう作れば勢いがつくか。
長男は何度も組み替えて試していました。
うまくいかないと作り直す、その繰り返しがSTEAM的な試行錯誤そのものです。
パズルも同じで、ピースの形と位置を考える遊びが「仕組みを読む力」につながります。
この時期は、子どもが集中している間はあえて口を出さず見守るのが、僕のスタンスです。
5〜6歳はサイエンストイ・プログラミングで「考える力」を伸ばす
5〜6歳になると、サイエンストイや簡単なプログラミングで「考える力」を伸ばせます。
論理的に考える力や科学への興味が芽生えて、試行錯誤そのものを楽しめるようになってくる頃です。
簡単な実験キットや、ボタンやカードで動かすプログラミングのおもちゃが向いています。
我が家の長男(6歳)も、まさにこの分野に強く食いついています。
- こどもちゃれんじのサイエンスとプログラミングを受講中
- 4教材のなかでいちばん自発的に取り組むのがこの2つ
- 理系気質なのか、抵抗なく楽しんでいる
長男はもともと論理的に進めるのが好きな性格で、「こうしたらどう動く?」を確かめる遊びが大好きです。
就学前に「考えて試す」習慣がつくのは、小学校の学びへのよい助走になります。
ただし高価なロボット教材を慌てて買う必要はありません。
まずは子どもの食いつきを見てから検討すれば十分だと思います。
失敗しないSTEAM教育おもちゃの選び方4つの軸
高い物を買って後悔したくない方へ。
自分で選べるようになる4つの軸を、僕の実体験もまじえて紹介します。
①対象年齢と「少し背伸び」のバランスで選ぶ
まず押さえてほしいのが、対象年齢に「ちょっとだけ背伸び」を足す発想です。
難しすぎると放置、簡単すぎるとすぐ飽きる。
このどちらも避けるために、パッケージ表示を基準にしつつ、半年〜1年ほど上を狙うのが使い続けてわかった目安です。
- 対象年齢の表示は安全面の最低ライン
- そこから半年〜1年上を意識する
- わが子の興味(乗り物・動物・お絵かきなど)に寄せる
特に効くのは、子どもの「好き」に寄せること。
同じブロックでも、好きなキャラクターや乗り物が作れると食いつきが段違いです。
我が家の長男も、ポケモン好きが高じてブロック遊びにのめり込みました。
年齢表示はあくまで出発点で、最後はわが子の興味で微調整するのが失敗しないコツです。
②S・T・E・A・Mのどの力を伸ばしたいかで選ぶ
「なんとなく良さそう」で買うと、高確率で使われなくなります。
どの力を伸ばしたいか、買う前に1つ決めておくだけで、選択肢がぐっと絞れます。
| 伸ばしたい力 | 向いているおもちゃ |
|---|---|
| 科学(S) | 実験キット・観察セット |
| 技術(T) | プログラミングトイ |
| 工学(E) | ブロック・積み木 |
| 芸術(A) | お絵かき・3Dペン |
| 数学(M) | 数え遊び・パズル |
5分野を全部そろえる必要はまったくありません。
うちはサイエンスとプログラミングに偏っていますが、それでまったく問題ない。
むしろ好きな分野を深掘りするほうが、考える力はしっかり育つと感じています。
気になるところから1つ始めれば十分です。
③長く遊べる拡張性とコスパで選ぶ
1回で飽きたら、どんなに安くても結局は無駄になります。
買い足して広げられるシリーズものを選ぶと、初期投資を抑えながら成長に合わせて長く使えます。
我が家のブリオがまさにこの好例でした。
- 2歳半で基本セットを購入(初期投資は最小限)
- 1年おきに2回、レールやパーツを買い足し
- 兄弟2人で取り合いながら長く愛用
最初から大きなセットを買わなくていい。
子どもがハマってから少しずつ足せばいいんです。
この「あとから拡張できる」安心感は大きいです。
次男も長男のものをそのまま使えたので、1セットで2人分のコスパになりました。
高い専用トイをひとつ買うより、長く遊べるシンプルなものを育てていくほうが、満足度は高いと感じています。
④収納スペースと片付けやすさも必ず確認する
これ、意外と見落としやすいポイントです。
おもちゃは想像以上に増えます。
気づいたら部屋が圧迫されていた、というのは我が家の定番コースです。
買う前に「どこにしまうか」までセットで考えておくと、あとで困りません。
我が家の収納の工夫は、こんな感じです。
- DAISOのプラスチックケースでパーツごとに整理
- ブロックやブリオは種類別に分けて出し入れしやすく
- それでも、おもちゃと絵本は増え続けて収納が今も課題
正直にいうと、収納はいまだに我が家の悩みの種です。
ピースが多いものや大型のものは、遊ぶ楽しさと片付けの手間がセットでついてきます。
買う前にここを想像できると、後悔がぐっと減ります。
おもちゃの量とのつき合い方は、おもちゃの与えすぎは影響ある?適正量と管理方法を徹底解説も参考にしてみてください。
ジャンル別STEAM教育のおもちゃ おすすめタイプ5選
5つのタイプに分けて紹介します。
わが子に合いそうなジャンルを探す参考にしてみてください。
①ブロック・積み木 — 空間認知と創造力を育てる王道
長く遊べるジャンルの代表格です。
立体を組んだり崩したりする遊びが、工学(E)と数学(M)の土台になります。
0歳の握る遊びから小学生の複雑な作品づくりまで対応できるので、買い替えが少なくて助かります。
- 年齢を問わず長く遊べる
- 正解がないから、子どもの創造力がそのまま出る
- 数・形・バランスを自然に体で覚えていく
我が家で長く遊ばれたのは、レゴ以外のシンプルなブロックでした。
ブランドや「STEAM専用」の肩書きにこだわらなくても、子どもは十分に夢中になります。
長男はブロックで街や家を作り、そこに物語を乗せて遊んでいました。
何を作るかを自分で決められるから、考える力が育つ。
最初の一個に迷ったら、まずここから選んで間違いありません。
②ビー玉転がし・スロープトイ — 物理の「なぜ」を体感する
傾き・スピード・組み方で結果が変わるので、自然と「なぜ?」が出てきます。
「どうやったら最後まで転がる?」と考えている時間が、そのままSTEAMの学びになっているのがいいところです。
試して失敗してまた試す、という流れが遊びの中に自然に入っています。
こんな様子が見えてきたら選び時のサインです。
- 手先が器用になって、自分で組み立てたがる
- 「どうして?」と理由を聞いてくる
- 失敗しても何度もやり直せる(3〜4歳ごろから)
パーツが細かいので対象年齢の確認は必須です。
代表的なスロープトイの選び方や注意点は、くみくみスロープで後悔する6つの要因と失敗しない選び方にまとめています。
購入前に失敗例を知っておくと、わが子に合うか判断しやすくなります。
組み立てる楽しさと転がる驚きが同時に味わえる、コスパのいいジャンルです。
③サイエンストイ・実験キット — 科学への好奇心を引き出す
「やってみたら本当に変化した」という瞬間が、科学への入り口になります。
目で見える変化があるから記憶にも残りやすい。
おうちでできる実験は、親子で「なぜ?」を共有できる数少ない時間でもあります。
よく出てくるテーマはこのあたりです。
- 結晶づくり(混ぜて待つと形ができる)
- 磁石遊び(くっつく・反発するを体感)
- 電池や回路(光る・動くを試す)
注意したいのは対象年齢がやや高めなこと。
細かい手順や小さな部品が多く、小学生向けの商品も少なくありません。
未就学のうちは、親が一緒に手を添えられる簡単なものから始めると安心です。
我が家の長男もこどもちゃれんじのサイエンスに夢中で、「実験は楽しい」という感覚を作るには手応えがあります。
まずは身近な不思議から触れてみましょう。
④プログラミングロボット — 論理的思考の第一歩
「こう命令すればこう動く」がはっきりしているので、考えて試す繰り返しが自然に生まれます。
幼児向けから小学生向けまで難易度の幅が広く、選択肢も増えてきました。
大まかにはこの2タイプです。
- 幼児向け:ボタンやカードで直感的に動かす
- 小学生向け:本格的に組んで制御する
- 価格帯:数千円から数万円と幅広い
価格が高めなジャンルなので、年齢と食いつきを見てから検討する方が安全です。
対象年齢の目安は、ワンダーボックスは何歳から?3歳先取りの条件と年齢別の活用法が判断材料になります。
我が家の長男もプログラミング教材には食いつきがいいですが、それでも最初から高額なロボットを買うより、まず手持ちの教材で反応を見るのが僕のやり方です。
⑤お絵かき・3Dペン・キッズカメラ — Art(芸術)を伸ばす表現系
STEAMの「A」は、見落とされやすい分野です。
理系寄りのおもちゃに目が行きがちですが、描く・作る・撮るといった表現遊びは、創造力と自己表現の力を育てます。
論理だけでなく、感じたことを形にする体験も同じくらい大切だと思っています。
- お絵かきボード(くり返し描けて手軽)
- 3Dペン(立体を作る、対象年齢は高め)
- キッズカメラ(自分の視点で世界を切り取る)
理科や数のおもちゃに比べると後回しにされがちですが、正解がないぶん子どもの個性がそのまま出るのがいい。
我が家でも、長男が自由に描いた絵を見ると大人には思いつかない発想に驚かされます。
論理の力と表現の力を両方伸ばす意味で、ひとつは取り入れてほしいジャンルです。
我が家のリアル体験 — 高いSTEAMトイを買う前に知ってほしいこと
ここからは完全に個人の話です。
2人の息子を育ててきて、「これ買って失敗したな」「これは正解だった」と思う経験がそれなりにあるので、STEAM系のおもちゃを検討している方にシェアしておきます。
結局いちばん遊んだのは普通のブロックとブリオだった
我が家でいちばん長く遊ばれたのは、普通のブロックとブリオでした。
「STEAM専用」をうたう高価なトイをいくつか買ってみたんですが、正直どれも続かなかったです。
一方でブロックとブリオは、3〜4歳のピーク時は毎日のように引っ張り出していました。
派手な機能はなくても、自分で組み替えられるから飽きないんだと思います。
- レゴ以外のシンプルなブロック
- ブリオの木製レール(2歳半から長く愛用)
肩書きが立派でも触れる回数が少なければ意味がない。
2人育てて僕が出した答えは「わが子が何度も手に取るか」、これだけです。
ポケモン×ブロックで子どもが自分で世界を作り出す
我が家の長男は、ポケモンとブロックを組み合わせて、自分だけの世界を作り出します。
誰かに教えたわけじゃないのに、いつの間にかブロックで家や街を作って、そこにポケモンを住まわせて、ストーリーまで考えながら遊んでいました。
市販のルール通りじゃなくても、自分で決めたルールで遊べるのがいいんでしょうね。
- ブロックで家や街を組み立てる
- そこにポケモンを住まわせる
- ストーリーを考えながら遊びを広げる
親が用意したのはブロックという「素材」だけ。
考える力は、子どもが遊びの中で自分で引き出していくんだと見ていて感じます。
高機能なおもちゃより、自由に広げられる余白があるものの方が、結局長持ちするんじゃないかと思っています。
おもちゃは想像以上に増える — 買う前に収納とサブスクも検討を
最後に正直な後悔を。
おもちゃは本当に想像以上に増えます。
我が家は今、おもちゃと絵本で部屋が圧迫されています。
特に絵本は、サブスクを先に試せばよかったとかなり本気で後悔しています。
1回読んで終わった絵本や、すぐ飽きたおもちゃが場所を取っている現実は、買う前にはなかなか想像できないんですよね。
- おもちゃのレンタル・サブスク(定額で入れ替え)
- 一定期間で返却し、合うものだけ購入
- 兄弟で使い回し、買い足しは最小限に
「所有」より「試す」に切り替えると、収納も家計もだいぶ楽になります。
各サービスの違いは、おもちゃサブスクおすすめ12社!16項目で完全比較で比べてみてください。
まとめ STEAM教育のおもちゃは「特別なもの」より「夢中になれるもの」を
難しく考えなくて大丈夫です。
文科省もSTEAMを「正解のない問題を考える、教科をまたいだ学び」と定義しています。
年齢より少し難しめを選んで、伸ばしたい力・拡張性・収納の4軸で絞れば、まず大外れはないです。
ジャンルはブロックから表現系まで幅広いですが、全部そろえる必要なんてありません。
うちでいちばん遊ばれたのは、普通のブロックとブリオでした。
高い専用おもちゃを焦って買う前に、まずわが子が何度も手に取るものを見つけてあげてください。
それが、いちばん本物のSTEAM教育だと僕は思います。